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unlocked people Vol.3『自分の考え方を変えてくれたICTを通じて、これからの時代に必要な教育を提供していきたい』

お知らせ インタビュー

「自分の考え方を変えてくれたICTを通じて、これからの時代に必要な教育を提供していきたい」

unlocked peopleシリーズ第3弾!

unlocked peopleシリーズでは、本校を支える教職員たちの情熱とビジョンをご紹介します。

第3弾の今回は、国語科の教員でもありながら学校のDX化を推進している佐藤先生!

通常授業も生徒から「おもしろい!」と好評な佐藤先生ですが、これまでのブログでも発信していたICT導入や学校のDX推進をしてくれています。

そんな佐藤先生に「学校のDX推進とデジタル教育」のインタビューをしてまいりました!

 

ープロジェクトが立ち上がった背景を教えてください。

前職は株式会社LoiLoで、授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」に関わり全国の学校や教育委員会を回っていました。

その後、2023年4月に藤村女子中学・高等学校に入職しました。

参画した当時は教室に電子黒板もなく、とりあえずiPadが導入されているという状況でした。

GIGAスクール構想の標準に満たない環境を、前職の経験も活かして「どうにか変えていきたい」という思いが強かったのを覚えています。

しかし、そもそもの教員としての業務を全てこなしつつ、機材購入やICT活用の研修を先生方に開催するのは至難の道でした。

学校特有のスピード感のなさにも苦労しましたし、このままでは全て道半ばになってしまうという危惧がありました。

 

そんな中、​​​​本校の改革において「英語」とともに「デジタル教育」という柱が立ち上がりました

「DX推進室」という専門部署も立ち上がり、改革に本気になったという覚悟を感じたんです。

この学校の在校生や未来の生徒に対して、自分も改革で何ができるか、自分にしかできないことは何かを自問自答しました。

 

今年度の春から、本校のDX化とデジタル教育をスピード感を持って推進したいという思いで、プロジェクトに関わっています。

ーICTにこだわる理由を教えてください。

私がICT教育に興味を持ったきっかけは、大学時代のゼミが背景にあります。

「ICTを活用した国語教育学」のゼミです。当時はICT活用の黎明期で、最先端だったICT活用を実践する学校を多く見学しました。

そこで衝撃を受けました。自分の受けてきた教育よりも、はるかに生徒が生きる社会を見据えた教育実践だったんです。

 

「情報社会の今、学校教育だけICTを取り入れないギャップを埋めたい」

「より豊かに生き抜く力を育てるICT活用に、自分も必ず関わりたい

 

という思いが強くなりました。

また前職で、同じ熱意を持った日本中の先生の実践を拝見した影響もあります。

熱意とスキルを吸収した珍しい経験を持つ自分が、本校と生徒に何ができるかをいつも考えています。

 

ーご自身のこれまでの経験は、どのように今に生きていると思いますか?

今に生きていることが3つあります。

1つ目は、「自分で学ぶ、自分で成長する」という文化。「教員が教えて生徒が覚える」という従来とは正反対の、自己成長の考え方を身に付けられました。常に教育の最先端を開拓する身として必須の考え方だと思っています。

2つ目は、一人ひとりの経験や知識を組織全体の財産にする文化です。この文化があるからこそ「自分で学ぶ、自分で成長する」が成り立ち、教職員が集まった学校という組織として価値ある教育を作ることができると思っています。

3つ目は、価値観の共有です。組織共通の信念と価値観で繋がって自分たちの目指す教育に向かって仕事をしていました。この点はパーパスが本校に取り入れられ、とても嬉しく思っています。

 

ープログラムを通じて生徒にどのような影響を与えたいですか?

デジタル教育では、技術習得だけでなく「クリエイティブ」をキーワードにしています。

プログラミングに始まり、3DCGやアプリ制作を通して「創りながら学ぶ」デジタルクリエイティブです。

それを通して、自分の可能性を感じてほしいですし、単に技術を身につけるだけではなく、自身の可能性に気づくチャンスを掴んでほしいと思っています

今はあらゆる場面でテクノロジーが必要な時代です。

テクノロジーを使いこなせるかどうかで、10年後の将来に大きな差が生まれてしまうかもしれません。

それは同時に「こんな表現が自分にもできる」と、自身の可能性に気付くチャンスにも差が出るものだと考えています。

 

また、Adobeの調査では「『自分には創造力がない』と思う人の63%は、小学校高学年から中学生の間で自信を失っている」という結果が出ています。ここにデジタルでテコ入れをしたい。

 

誰でも使えるテクノロジーの体験に中1から取り組むことで、クリエイティブのハードルが下がり、自身の可能性や興味に気付くチャンスが広がるはずです。

 

「創造力がない…」ではなく、デジタル技術で壁を乗り越えて「もっとやってみたい」「挑戦したい」へ。

そう感じられるような経験を中学1年生から積み重ねてほしいと思っています。

ー具体的にどのようなことに取り組んでいますか?

コンテンツの一つとして2024年9月から「ふじらぼテックスクール」をスタートしました。

第一線で活躍中のデジタル・クリエイターから技術を学びつつ課題に挑戦する時間です。コンスタントに実施できるよう、授業として週一で行っています。

例えば3Dデザインの授業では、Tinkercadというアプリを使ってオブジェクトを操作したり体験をしました。

ゲーム開発や建築設計、雑貨のデザイン開発など、さまざまな分野で活用されている技術です。

初めての取り組みでしたが「分からない」といって手を伸ばさない生徒は一人もいませんでした。

楽しさと真剣さの入り混じった表情で、積極的に3Dデザインにチャレンジしていたのを覚えています。

授業が終わっても、全員がiMacの前から離れず操作し続けていたほどでした。

 

最先端の体験から始まり、生徒がのめり込み、クリエイティビティを刺激する授業をどんどん増やしていきたいと思っています!

 

ー佐藤さん、ありがとうございました!

 


 

最後までご覧いただきありがとうございます

unlocked peopleシリーズでは、本校を支える教職員たちの情熱とビジョンをご紹介します。

第3弾となる今回は、国語科の教員でもありながら学校のDX化を推進している佐藤先生を紹介しました!

今後も藤村の教職員のご紹介をしていきますので、是非次回もお楽しみください!

▼藤村のICT導入やデジタル授業の過去の発信はこちら♩

 

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