学校長挨拶
教育理念

本校は1932年に吉祥寺で藤村トヨ先生により創立され、2032年には創立100周年を迎える歴史ある学校です。

トヨ先生の教育観は知育偏重を避け、教育は他人の知識の注入ではなくその人の個性の発展である、と考えたことから、本校の建学の精神を「心身ともに健全にして　知・徳・体を兼ね備えた　個性豊かな女子の育成にある」としました。

現在も大切にしているこの精神を日々の学校生活の中に落とし込むのであれば、「自ら考える力、他者への思いやりの心、健康な心と体を備え、自分らしさを伸ばそう」ということです。この全てを生徒一人ひとりがきちんと身に付け卒業していくことを目標とした教育活動を実践しています。

そして、多様性が許容され、新しいものの見方・考え方が求められる今の時代に則して、本校では個々の生徒がそれぞれ自分の考えを持ち、複数ある選択肢の中からやりたいことを選び、それらが個人の成長につながるよう、多様な学びの機会を用意しています。

例えば「放課後カスタマイズ」もその一つです。その日の授業で疑問に残ったことを自習室で「わかった」に変えてから帰る。本校教員はもちろん大学教授や地域の協力のもとに多種多様なテーマで実施される放課後講座で興味関心や知識の幅を広げる。もちろん、部活動に全力で取り組む環境も整っています。また、高校生になるとキャリア実践プログラム（許可制アルバイト）も選択できるなど、放課後の時間を「自分で考えてカスタマイズ」できる仕組みです。

グローバル社会を見据えた活動としては、外国人の先生が常駐しているので、英語を使う環境が日常的なものとなっています。また、希望者は短期の海外語学研修に参加することも可能になっているほか、高校生はコースにより修学旅行先が海外となります。

さいごに、街との繋がりが強いことも本校の魅力の一つです。学校がある吉祥寺の街を中心に、年間を通して街のイベントに参加する機会に恵まれていることや、授業の一環として商店街の皆様と交流するなど、吉祥寺の街自体が学びの場となっています。

このように学校の内外において、さまざまな選択肢がある環境の中、ぜひ失敗を恐れず多くのことに挑戦してください。これまで気が付かなかった新たな自分を発見し、自分の個性を大切に育んでもらいたいと思います。そして多くの経験の中でたくましく成長するとともに、広い視野や柔軟な発想力を身に付けた大人に成長できるよう、一緒に学んで行きましょう。