大切にすること
藤村が大切にすること
Ⅰ.藤村の未来志向の学び
これから10年、20年先の社会を生きていくためには、「想定外」を生き抜く力が必要です。そのためには見える学力(認知能力…テストの点数や偏差値のように数値化できる学力)だけでなく、困ったら自分の頭で考え、自分で行動できる力も必要となってきます。そしてその力は見えない学力であり、数値化することができない力(非認知能力)です。藤村ではこれからを生きる生徒のために、受け身の学びではなく、「常に問いを作り続ける主体的な学び」を見える学力と見えない学力の両面から身につけていきます。
Ⅱ.学びのサイクル(探究メソッド)
授業や探究活動などで生徒は「考える」「行動する」「表現する」思考・行動サイクルを実践していくことで理解を深め、「見える学力」「見えない学力」を身につけていきます。
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1. 考える
自ら問いを作る(疑問を持つ)もしくは、先生から問いを投げかけられる(答えが1つとは限らない質問)
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2. 行動する
自分の立てた問いをみんなに投げかけ、自分なりの答えを絵や図を使って発表する
最後にリフレクション(振り返り)を通して自身の到達度や変化を確認する
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3. 表現する
個人で答えを考えてみて、分からないことがあればグループで教え合って助け合う
授業の中で生徒は「学びのサイクル」を通して、45分の授業時間を細分化して、効率的に学習効果を高めます。じっくりと自分と向き合い、考える学習を進めるために、基本的に同一教科はなるべく2時間続けての時間割にしています。
見える学力の育成
スモールステップ学習
本校には中間試験がありません。学期の試験は期末試験のみです。そのかわり、日頃から単元テストや小テストを全教科で実施。生徒に適したスモールステップの授業を行い、授業内で単元テスト・小テスト、日々の課題等で繰り返し、既習内容の定着を自己点検することで基礎学力を高めていきます。自学自習をベースに、目標を細かく作り、少しずつ大きくしていくスモールステップ学習は勉強に対する自信をつけます。ポイントは「日々の少しずつの努力だからこそできるレベル」という点。“できるレベル”のテストを積み重ねることで、“私も頑張れば成果が出る”体験を通して自己肯定感を高めます。
「その日のモヤモヤはその日に解消」の習慣化
どんなに素晴らしい授業やテキスト、教育機会があったとしても、生徒自らが主体的に学ばなければ成果はでません。疑問も興味も「その日のモヤモヤはその日に解消して帰る」を習慣化し、学びの求心力を高めていくために、本校では、「メンターカフェ」「サイレント自習室」「学習相談室」の3種類の自習室を用意。先生による面談はもちろんのこと、大学・大学院で学びに真剣に取り組んでいる女子学生の「学習メンター」が自習室で、日常的な学びのサポートに加え、勉強の進め方のワークショップやテスト、模試の振り返り、大学での学びを共有する発展的なイベントなど様々な方法でサポートします。自習室への入退出時はQRコードを読み取り、入退室情報はメールで保護者の方へ配信されます。
開室時間
(平日)15:00〜19:00
(土曜)14:00〜19:00
※長期休暇中は開室時間が異なります。
見えない学力の育成
探究活動や放課後にも学びのサイクル
「考える」「行動する」「表現する」思考・行動サイクルは、教室での授業にとどまりません。中学では、「ふじ活」として、全生徒が学年を横断してグループを組み、3年間かけて吉祥寺の街でフィールドワークを行い、高校では、コースごとに大学や企業と協働するオリジナルの探究活動を実践しています。
また、放課後には放課後カスタマイズを利用して、自分の世界を広げる講座の受講や社会で働くことを実際に体験できるキャリア実践プログラムなどを通して、「考える」「行動する」「表現する」学びのサイクルを磨いていきます。
Ⅲ.自ら学ぶ姿勢をつくる大切な時間
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チャイムはなりません
生徒の自主性を養い、時間を守る習慣を身につけていきます。
時間を逆算した行動を意識したり、周囲を見たりして動く社会性も養えます。 -
朝のホームルームはありません
長い放課後の時間を使って自分らしい学びを展開するための工夫の1つとして、朝のHRは実施していません。生徒の健康観察を1時間目の先生が行います。また、必要な連絡事項はロイロノートなどを活用しながら、自ら考え行動していきます。
ICTの活用
その日の連絡はiPadで確認します!
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①専用ポータルサイト【連絡】中・高
登校したら、その日の連絡事項をiPadで確認します。宿題の管理や提出物、スケジュールなど生活に必要なすべての情報を知れる生徒専用サイトを用意しています。
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② Google Classroom【連絡・授業】中・高
課題の配信や回収、毎日の学習予定などの連絡通知や質問などを行うことができます。また、Google Meetによるオンライン授業、ドキュメントやスプレッドシートを用いて共同編集作業を行うこともできます。iPadの中にオンラインの教室があるイメージです。
学びにiPadを活用します!
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③ロイロノート【授業】中・高
授業中にインターネットを通して生徒同士が情報共有をしながら学習を行うためのアプリです。一人ひとりの生徒がiPadに示された課題に個人やグループで取り組み、その結果を提出します。また、授業中の確認テストや、その授業で分かったことを提出することで、生徒自身が到達度や変化を確認します。
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④Monoxer【自学・自己研鑽】中・高
記憶で重要なのは思い出すことを継続的に行うことで、授業を受けたが理解できていない状態で問題を解いても、分かっていないから解けません。これではまったく記憶に繋がっていません。この記憶をAIが判定する個人の習熟度に合わせ、難易度が変わっていき、その過程で記憶を促していく記憶アプリが「Monoxer」です。英検合格を目指し、日々の自習やスキマ時間で活用していきましょう。
その他にもICTでよりよく便利に!
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⑤ TimeTree 【スケジュール管理・家庭連絡】中学生のみ
スケジュール管理アプリの「Time Tree」を使用し、自己管理能力を養います。月のスケジュールや小テストが実施される日などを記入し共有します。これにより、いつまでに何をしなければならないかを自分で考えて行動する姿勢が身についていきます。また、生徒と先生の大切なコミュニケーションツールにもなっています。保護者の方にも週に1回コメントをいただいています。
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⑥ スタディサプリ【予習・復習】※希望者
日々の授業で学んだ内容をしっかりと身につけていくためには復習をすることが大切です。それは新しい単元に入ったときや、期末テストの際に役立つだけでなく、受験に向けた学力をつける上でも欠かすことができません。学校で習ったことを週末などに復習したいとき、テスト前にもう一度見直したいとき、さらには受験勉強の土台作りに役立ててもらいたいのが「スタディサプリ」です。講義動画の視聴や、その内容の確認テストから学習の到達度を知ることができ、自分のペースで学習を進めることができます。