藤村の歩み
校歌・校章
藤村の歩み
藤村女子中学・高等学校は、日本の女子教育近代化の先駆者である藤村トヨ先生※により創立されました。
沿革
- 昭和07年03月
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東京府北多摩郡武蔵野町吉祥寺2071に財団法人井之頭学園女学部設置
藤村トヨ、井之頭学園長・女学部長に就任。並びに初代理事長兼校長に就任
- 昭和08年04月
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学校法人井之頭学園となり、井之頭学園高等女学校設置
- 昭和23年03月
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学制改革により藤村女子高等学校となり、新制中学校を併設
- 昭和27年05月
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藤村トヨ校長、教育功労者として藍綬褒章を受ける
- 昭和30年03月
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伊澤ヱイ、2代校長に就任
- 昭和40年01月
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伊澤やゑ子、3代校長に就任
- 平成03年04月
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高橋邦郎、4代校長に就任
- 平成24年10月
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創立80周年記念式典ならびに祝賀会開催
- 平成28年04月
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高等学校はS特コース・特進コース・進学コース・総合コース・スポーツ科学
特進コース・スポーツ科学コースの6コース制とする
- 平成31年04月
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柳舘伸、10代校長に就任
- 令和02年04月
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高等学校はS特コース・特進コース・総合進学コース・スポーツ科学特進コース
スポーツ科学コースの5コース制とする
- 令和04年04月
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廣瀬真奈美、11代校長に就任
高等学校はアカデミッククエストコース・キャリアデザインコース・スポーツウェルネスコースの3コース制とする
- 令和04年11月
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創立90周年記念式典開催
藤村トヨ先生
藤村トヨ先生は、いうまでもなく本学園の創立者というだけでなく、わが国における女子体育のパイオニアであり、女子教育近代化の先駆となった偉大な教育者である。明治9年(1876年)6月16日、香川県阿野鵜足郡坂出村内浜(現・坂出市白金町)に生まれる。父藤村九平は塩・砂糖などを取り扱う裕福な商人であった。生まれつき利発で記憶力にすぐれたトヨ先生は、教育熱心な母親のもとで徹底した知育偏重の家庭教育を受けた。そのため、学問において最も大切な十代から二十歳にかけては病弱であったという。
明治 28 年に香川県立師範学校に入学するが1年で中途退学。同32年には東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)本科理科に入学するが、これも病気のため中途退学。その後郷里で療養しながら付近の小学校で体操や遊戯、ダンスを教えているうちに次第に健康を回復し、やがて女子体育の道に一生を捧げようと決心する。
明治36年、27歳のときに、女性として2番目に文部省の体操科教員検定試験に合格。翌年には、恩師である高橋忠次郎が校長であった東京女子体操音楽学校(現在の東京女子体育大学/短期大学)に就職した。同校校長の高橋忠次郎は、女子の体操に音楽を融合したリズミカル運動を提唱したが、これを軟弱とされ非常な圧迫を受けたため渡米してしまう。これによって学校は存続の危機に陥るが、再建に努力したトヨ先生は、32歳の若さで校長に就任する。
大正10年、東京女子体操音楽学校は、日暮里の仮校舎から武蔵野村吉祥寺に新天地を求め、新校舎を開校した。昭和3年には、英独仏の体育状況を視察してドイツ体操に深い感銘を受け、ベルリン大学に短期留学した後、同大学の体育学教師ワルター女史を招聘しドイツ体操の普及に努めた。また、アムステルダム・オリンピック大会、ベルリン・オリンピック大会などを視察し、競技とスポーツにおける鍛練の意義を再発見している。こうしてドイツ教育に共鳴したトヨ先生は、昭和7年、女学校時代における母親の家庭教育を重視し、授業を半日とし午後は家庭に帰すという独特な方針のもとで、付属高等女学校を設立した。これが、本学園の前身、井之頭学園女学部である。藤村トヨ先生の女子教育への情熱は老いてますます強まり、学園の未来にも飽くなき夢を描かれていたが、昭和30年1月18日、心筋梗塞のため逝去された。享年79歳。生前の功労により天皇陛下より御供物が下賜された。
校歌・校章
校章
五三の桐は、藤村トヨの教育方針を体するため、藤村家の家紋を採用しています。
本校の校章は、五三の桐(ごさんのきり)を基本としており、三本の柱は「知・徳・体」を表しています。
五三の桐は桐が鳳凰の止まる木として、古代中国で神聖視されていたことに倣って日本も、一説には嵯峨天皇の頃から、天皇の衣類の文様に用いられるなど、菊紋章に次ぐ格式のある紋とされています。
校歌
作詞は、「見えない配達夫」「鎮魂歌」「自分の感受性くらい」「倚りかからず」などの詩集を出版、戦前、戦中、戦後を生きた詩人・茨木のり子。作曲は、童謡「歌えバンバン」「一年生になったら」やテレビ番組「マグマ大使」「8時だヨ!全員集合」、映画「男は辛いよ」のテーマ曲、テレビ番組「オーケストラがやってきた」の監督・司会などで知られる山本直純によるものです。
藤村女子中学・高等学校校歌
たえることなく溢れる泉 井の頭
美しい泉のほとり つれだって
友よ 青春の 叡智の泉 汲むところ
名も武蔵野に燦くは
おお われらの母校 藤村
ものを育てる やさしい手
ものを育てる 深い愛
平和を掴んで離さない 強い意志
新しい女のいのち ともどもに
ぶつかりあって 求めゆく 求めゆく
名も武蔵野に風薫る
おお われらの姿勢 藤村
一人を生かし 皆を生かす 汗まみれ
スポーツに学んだ教え 若き日の
友よ 忘れない 目には見えない宝石を
名も武蔵野に花開く
おお われらの友情 藤村