どんな英語の授業なら、全員が、話したくなるだろう?

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どんな英語の授業なら、全員が、話したくなるだろう?
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本学の英語科には、英語ネイティブスピーカーのALT(Assistant Language Teacher)の先生に加えて、帰国子女や、海外企業での勤務経験、インターナショナルスクールでの経験をもつ教員もいます。
学校改革を機に、新しく入った先生方も多いので、お互いの経験や見地を持ち寄って授業の質を上げていこうと、今年度から「教育デザイン開発部」が立ち上がりました。
リーダーとして、部署を立ち上げたのは、小学校3年生から中学3年生までアメリカ・カリフォルニア州で過ごした帰国子女の先生です。
「みんなが自由に意見を言いあえるアメリカでの授業の雰囲気を、日本の学校でもつくりたいと思って英語科教師になったものの、これまではなかなか実現できませんでした」。
本学の学校改革の話を聞いて「ここでなら、“子どもたちが自由に意見を言いあいながら英語を学ぶ授業ができる”」と思い、2025年3月に入職。
「私がカリフォルニアにいた時もそうでしたけど、語学ってコミュニケーションだから、“話したい”と思わなければ上達しないんですよね。英語の授業だからテキストを勉強する、会話を繰り返す、ではなくて、生徒たち全員が、好奇心を持って“話したい”と思う授業にしたい。だから、私は、授業をもっともっと、プロジェクトベースにしていきたいんです。そういう発言も本学ではどんどんできます。先週決まっていたことが今週はなかったことになっている、ということも珍しくはありませんが、そのスピード感がすごく楽しいし、やりがいがあります。今みたいに変化の激しい社会においては、それは当たり前のことですよね。それなのにどうして、教育の世界では、変わることが悪のように思われてきたのでしょうか」。

今は、お互いの授業を見学しあって、良い所を吸収することから始めています。英語科だけど外に出て社会の授業になったり、学校を飛び出して家庭科の授業になったり。先生自身も、どんどん自分の枠を超えて新しい授業をつくれるように日々、模索しています。
「先生たちは、それぞれ自分の授業に誇りを持っていますし、最初は、簡単なことではありませんでした。でも、「どうすれば、自分の授業をもっとよくできるか」という思いは、同じなんですよね」。
その想いをひとつに繋いでいくために、私たちの挑戦は続きます。
英語科・教育デザイン開発部